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2012年12月20日 (木)

破獄

02吉村昭の破獄です。約10年ぶりにこの本を再読してみました。私が保有している本を再読するのは珍しいことです。何となく、書棚にあったこの本を探して、読んでみました。主人公は「昭和の破獄王」と呼ばれた佐久間清太郎(仮名)です。実在した人のようです。この本の内容は、解説にもあるように、ただ単に破獄を繰り返してきた主人公について記載しているだけではなく、むしろ日本の行刑史とその時代背景の変遷と歴史を記載していることです。2.26事件、太平洋戦争、日本空襲、進駐軍の進出、朝鮮戦争勃発、高度経済成長期という昭和の時代の変化を囚人、刑務所職員の記載を通して記述されています。吉村昭ならではの、ノンフィクションに近い小説となっています。ただ単に破獄を繰り返した囚人を興味本位で記載せず、時代背景に重きを置いている点が評価できます。お勧めの書籍です。

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