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2018年6月 3日 (日)

悲素---下巻

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前回に引き続き、今回も帚木蓬生氏の「悲素---下巻」を選択しています。本の帯には以下のように紹介されています。
カレー事件の背後にあった複数の犯罪、鬼畜夫婦が詐取した高額の死亡保険金。だが、真由美は逮捕後も、完全黙秘のまま。難航する物証固め、捜査を支える専門医たちの知見。緊迫の公判が始まった――。事件の全容は解明されたのか。なぜカレー鍋に砒素を入れたのか? 毒の魔力に取り憑かれた女の底知れぬ暗部とは。現役医師の著者が、小説でしか描けない真相に迫る医学捜査小説の金字塔。

こちらの本でも気になった箇所を抜粋してみましょう。
「症状が多少残っていても、通常の生活を全うするのは、病気への大切な対処法だった。多少の病変があるからといって、生活全体を病人という色で塗りつぶしてしますのは、本末転倒だ。病人であるのは病院を受診したときだけでいい」p45。

「病気になっても病人にはなるな」という先人の言葉は患者サイドが理解、実行すべき言葉であると思います。これに対して、「病気のみを見るのではなく病人全体を診ろ」という言葉は、患者の置かれている社会的背景まで理解して診療に充たるべきという医療サイド側への警鐘として存在する言葉と当方は理解しています。

今回の「悲素」は非常に良くできた作品です。上下巻、各巻とも約3日で読了してしまいます。妻が現在、上巻を読書していますが、乗車時間を失念する程、本へ集中できたようです。

当方が少なくとの直近の10年間に読書した本の中で最高水準の本だと思います。帚木蓬生氏に絶賛の言葉を贈ると共に、その作品を完成させたことに敬意を表します。皆さんに読書することを強く、お勧めします。

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