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2018年8月12日 (日)

世に棲む日々---第1巻

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今回は、こちらの本を選択しています。司馬遼太郎氏の「世に棲む日日第1巻」です。同氏の「花神」を読書した後、そういえば当方は吉田松陰に関しては、あまり知識がないことに気づき、こちらの本を選択しました。本の帯には以下のように紹介されています。

時は幕末。嘉永六(1853)年、ペリーの率いる黒船が浦賀沖に姿を現して以来、攘夷か開国か、勤王か佐幕か、をめぐって、国内には、激しい政治闘争の嵐が吹き荒れる。

長州萩・松本村の下級武士の子として生まれた吉田松陰は、浦賀に来航した米国軍艦で密航を企て罪人に。生死を越えた透明な境地の中で、自らの尊王攘夷思想を純化させていく。その思想は、彼が開いた私塾・松下村塾に通う一人の男へと引き継がれていく。松陰の思想を電光石火の行動へと昇華させた男の名は、高杉晋作。身分制度を超えた新しい軍隊・奇兵隊を組織。長州藩を狂気じみた、凄まじいまでの尊王攘夷運動に駆り立てていくのだった……
骨肉の抗争をへて、倒幕へと暴走した長州藩の原点に立つ吉田松陰と弟子高杉晋作を中心に、変革期の青春群像を鮮やかに描き出す長篇小説全四冊。
吉川英治文学賞受賞作。

こちらの本からも気になった箇所を抜粋してみましょう。
「年齢の上の者に対しては礼儀をまもれ、後輩には親切に導け、他人には寛容であれ、意見があれば遠慮なく言え」松陰の言葉p41。
「実行のなかにのみ学問がある。行動しなければ学問ではない」王陽明の伝習録からp87。
「人間の運命をきめるものは、往々にしてその能力であるよりも性格によるものらしいが」著者の記載p95。
「鉄砲の操法や部隊の進退法に達しない者は戦術を語るな。つまり実技のやれないものは理論をいうな。その逆も真である」著者の記述p180。
「孔明も天祥も戦場で三軍を指揮した実務家であり、市井の詩文の徒ではない。かれらが後世の心をふるわせつづけるのはその詩文よりも、その作品に裏打ちされた劇的行動によるものなのである」著者の記述p222。
このように、こちらの本にも勉強となる記載が多数ありました。

さらに、「もともと日本人の倫理は忠孝をやかましくいうが、横の関係である友情や友誼についてはさほどに言わない。この倫理が日本人のなかに鮮明になってきたのは、むしろ明治後、西洋からそういう思想が輸入されたからだといってもいい」著者の記載p139。だそうです。そうなんですね。

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