書籍・雑誌

2020年7月19日 (日)

外科医 須磨久善

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今回は、こちらの本を選択しています。海堂尊氏の「外科医 須磨久善」です。本のカバーには、以下のように紹介されています。

超一流は突然出現する。まるで、夜空に突然眩い光を発する超新星のように。日本初の心臓難手術、「バチスタ手術」に挑んだ超新星・須磨久善とはどんな人間なのか。須磨が、「破境者」として多くの人々をインスパイアし、世界の心臓外科医の頂点に至るまでの航路を胸ゆさぶる筆致で描く興奮ノンフィクション。

さて、こちらでも読書中に付箋を貼付しか箇所を抜粋してみましょう。

「患者の幸福のためにリスクを冒し難手術に挑戦しようとするような、蛮勇を持ち合わせた外科医は存外少ない」本文、p50。

「余談になるが、現在医学研究は倫理問題が強く意識されすぎているため滞っている部分もある」本文、p61。

「画期的な業績を挙げたければ鈍感になることです。相手も無視する力も重要だというのだ」本文、p74。

「日本は田植え社会だと須磨は言う。遅すぎてもダメ、一人だけ早く行ってもダメ。みんなで動くことによって田植えがきっちりと行われる」本文、p79。

「役に立つ人間になる、ということでしょうか。(中略) スタッフから必要とされる、有用な人間になればいいんです」須磨の言葉、p95。

「心臓外科医はアスリート。大切なのは気持ちです。(中略) 受け身の姿勢で、及び腰で手術に向かっていると自覚した時が、自分が外科医をやめる時でしょう」須磨の言葉、p175.

NHKのプロジェクトXで、須磨久善先生が出演していたものを見たことがあります。imageを大切にされていることが画面からも受け取ることができました。やはり、1つの領域を極めた人のようです。

こちらの本、さすがに元外科医が著わしていることもあり正確のなのですが、technical termの使用が3ケ所(p109, p142, p145)で間違っています。少々、違和感を感じるのでした。

今回、こちらの本を読書して感じたのは、映画「チームバチスタの栄光」で主人公役を演じた吉川晃司さんの記述(p190-193)についてです。まるで、須磨久善氏かするような結紮術を披露したとのこと。非常に練習されたようです。俳優って凄いと感じました。当方にとって、吉川晃司さんとは、「モニカ」を歌いつつ、最後にプールに飛び込むイメージしか残っていなかったです。蛇足ながら、須磨久善さんが、吉川晃司さんへ役を演じる上で言った言葉が、こちらの本のカバー写真となっているようです。

小説「チームバシスタの栄光」を読み、映画も見てみなくなりました。今回、読書した本も古本屋さんで購入したものです。

2020年7月12日 (日)

花咲舞が黙ってない

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今回は、こちらの本を選択しています。池井戸潤氏の「花咲舞が黙ってない」です。本のカバーには以下のように紹介されています。

その日、東京第一銀行に激震が走った。頭取から発表されたライバル行との合併。生き残りを懸けた交渉が進む中、臨店指導グループの跳ねっ返り・花咲舞は、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまう。隠蔽工作、行内政治、妖怪重役…このままでは我が行はダメになる!花咲舞の正義が銀行の闇に斬り込む痛快連作短篇。

さて、こちらは娯楽小説ですが、いつものように付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「銀行員ってのは、何かを知ってしまったら責任が発生する商売だって、(中略) 一旦、知ってしまったら、見て見ぬフリをした者もまた、責任を問われると」本文、p290。

「この問題のややこしいところは、世の中の正義と組織の正義が一致しないこといあるんです」本文、p301。

「間違っていることをしたとは思わない。だが、正しいことをしていれば出世できるというものでもない」本文、p312。

久しぶりに池井戸潤氏の小説を読書しました。恐らく、「空飛ぶタイヤ」以来の読書だと思います。こちらの本の存在は、何となく知っていましたが、こちが、同氏の「不祥事」の続編であることは知りませんでした。解説を読んで初めて知った次第です。こちらの本も、古本屋さんを散策している際に発見したものです。機会があれば、「不祥事」も読書してみたいものです。まあ、楽しめました。

2020年6月28日 (日)

首都感染

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今回は、こちらの本を選択しています。高嶋哲夫氏の「首都感染」です。本のカバーには以下のように紹介されています。

二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現!中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の“東京封鎖”作戦が始まった。

こちらでも読書中に付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「ロシアでは、病院を逃げ出した新型インフルエンザの患者が警官に射殺され、また、アメリカではタクシー内で咳をした客が運転手に刺されています」「不特定多数の人が集まる所には行かない。それには不要不急の外出を避けることがいちばんです」p170。

「要は、家にじっと閉じこもっていればいい」p171。

「既にパンデミックが起こっています。空港閉鎖は何としても必要です」p173。

「患者は感染症指定医療機関に隔離され治療が行われる」p187。

「全国の公立、私立を問わず小、中、高校を閉鎖します」p204。

「喉や鼻の奥の痛みだけでなく、全身の倦怠感、関節に違和感を感じる人、要注意です」p430。

「つまりどこかの国のウイルス兵器用に造られたものが、誤って外部に漏れ出たんだと」p517。

こちら以外にも、サイトカインストームの記述もあったように思います。

 

こちらの本は、2010年に出版されたもののようですが、つい最近の安倍内閣関係者が発していた言葉が随所にみれます。こちらの本は、かめかめさんから紹介を受けた本です。今回、我々は新型コロナウイルス感染症を経験し、こちらの本の前半部分は経験しました。本の後半となる「封鎖」「拡大」の章は未経験です。決して経験することがないことを望む一方で、将来、あの新型コロナウイルス感染症を皆で乗り越えたという連帯感が生まれることが望ましいと考えます。

こちらの本の内容には、ただただ脱帽です。病院の屋上件(著者はご存知でしょうが)以外は非常に正確な内容です。帚木蓬生氏の「悲素」と同様、非常によくできた物語です。

2020年6月21日 (日)

不連続の世界

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今回は、こちらの本を選択しています。恩田陸氏の「不連続の世界」です。本のカバーには以下のように紹介されています。

妻と別居中の多聞を、三人の友人が「夜行列車で怪談をやりながら、さぬきうどんを食べに行く旅」に誘う。車中、多聞の携帯に何度も無言電話が…。友人は言った。「俺さ、おまえの奥さん、もうこの世にいないと思う。おまえが殺したから」(「夜明けのガスパール」)―他四篇、『月の裏側』の塚崎多聞、再登場。恩田陸のトラベル・ミステリー。

久しぶりの恩田陸氏の本です。今までにに、「ドミノ」「夜のピクニック」は読書したことがあります。「ドミノ」が連続とすれば、今回の「不連続の世界」は表題の通り、不連続なのです。内容は本当に不連続で、ホラーなのか、ミステリーなのか、本当に掴みどころがありません。アマゾンの書評で高く評価されている方もいますが、当方には理解困難です。まあ、文学的なセンスがなく、頭が悪いからでしょう。

さあ、次なる書籍へ。

2020年6月14日 (日)

だから、あなたも生き抜いて

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今回は、こちらの本を選択しています。大平光代氏の「だから、あなたも生きぬいて」です。本のカバーには以下のように紹介されています。

いじめを苦に割腹自殺をはかった中学2年生の少女。自暴自棄になり、転落の一途を辿っていた彼女は「おっちゃん」に出会い、過去を断ち切り立ち直る決意をする。猛勉強の末、司法試験に合格して現在は非行少年の更生に努める大平光代弁護士の壮絶な半生を描き、大ベストセラーとなった本書が、待望の文庫化。

実は、この本は約20年程前、単行本で出版された時から気になっていた本です。いつものように古本屋さんを散策している時に発見して読書することにしました。

こちらでも付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。本文にもありましたが、解説(例の江川紹子さんが記載しています)の欄から。

「あんたが道を踏み外したのは、あんただけのせいやないとと思う。親も周囲も悪かったやろう。でもな、いつまでも立ち直ろうとしないのは、あんたのせいやで、甘えるな」養父大平の言葉、p287。

主人公が立ち直ることで、この本は終了しています。しかし、この後、彼女には更なる試練が待ち受けていたようです。

この本を読書すると、やはり、いじめが人の人生を狂わすこと、良き指導者との出会いが人生を転換させることを実感します。いじめはいけません。大平光代氏が、元気で、明るく、人生を楽しめるように応援しています。

2020年6月 6日 (土)

人間力を高める読書法

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今回は、こちらの本を選択してます。武田鉄矢氏の「人間力を高める読書法」です。本のカバーには以下のように紹介されています。

1994年にスタートした文化放送のラジオ番組「武田鉄矢の今朝の三枚おろし」。毎週月曜から金曜の朝、著者が気になっている一冊をピックアップし、“魚を三枚におろす”がごとく解説する人気番組を書籍化。『失敗の本質』、『ザ・ラストマン』、『1行バカ売れ』、『修業論』、『持丸長者“幕末・維新篇”』、『狼の群れと暮らした男』など厳選した名著・話題書の中から、新しい考え方や人生の真理を軽妙洒脱な切り口で探っていく。読んでは考え、考えては読む。本との対話から浮き上がる、武田鉄矢の思考とセンスが凝縮された一冊。

 

さて、こちらの本でも読書中に付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「脳はその動きを統制し、より複雑で洗練されたものにするために巨大化した神経である。さまざまな証拠があるがすべてまとめてしまえば、動かないと馬鹿になる  中略 人間は動かないと馬鹿になる」本文、p62。

「現在は引退なさって川村隆日立製作所元会長となっている川村氏は、このラストマンの後半で、人間はどんな時に成長するかという持論を広げておられます。中略 地獄をみたときに人は成長するんだと言うんです」本文、p81。

「やっぱり、一緒に栄えていこうといった思いがないと事業っていうのはうまくいきません。安く使ってという考えだと、どんどん先細りしていくものなのでしょう」本文、p87。

「アメリカって戦場の兵隊さんのアンケートを実にこまめにやるみたいですね。使いにくい兵器はないかとか、欲しい兵器でどんなものを夢見るか、とかって」本文、p177。

「敵というのは、作ってはいけない。敵を作らないということが、無敵なのである」武道家の言葉、p187。

「幸せだから笑うんじゃない。笑っているから幸せなんだ」本文、p394。

 

こちらの本でも以上のように非常に意味深い言葉がありました。抜粋のみでは、その前後関係が不明で意味が通じないかもしれません。

武田鉄矢さんの朝のラジオ番組は、好きで良く拝聴しています。こちらの本は、その放送をそのまま活字にしたようで、話口調の文章です。

これからも、武田鉄矢氏の「朝の三枚おろし」は聴取しようと思っています。

 

2020年5月31日 (日)

なぜ会社が消滅したのか 山一証券役員たちの背信

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今回は、こちらの本を選択しています。読売新聞社会部による「会社はなぜ消滅したのか 山一証券役員たちの背信」です。本のカバーには以下のように紹介されています。

1997年11月、100年余の歴史に幕を下ろした山一証券。だが、企業を舞台にした組織犯罪劇は、やっと中盤にさしかかったにすぎなかった。破綻パニックの中で大量に処分されていた極秘文書、最後の経営陣によって封印された二つの報告書の存在を知った取材班は、再調査に乗り出す。その結果、浮かび上がった会社消滅の真相とは―。密室謀議の息遣いまでが聞こえる傑作ドキュメント。

いつものように読書中に付箋を貼付した箇所を抜粋してみます。こちらの本は、事実を記載しているのみで貼付箇所はその解説にあった1ケ所のみとなります。

「常に現場のみが正しい」

当方の経験では、現場の事情を把握していない組織は崩壊することになろうかと思います。まあ、世に言う「風通しの良い環境」でしょうか。

さて、こちらの本を選択したのは、当方の亡父が山一證券に少なからず影響を受けたことからです。「飛ばし」「握り」という証券界で使用する言葉がこちらの本では登場しますが、崩壊して当然の会社だったようです。その証拠に、結果的には最終報告書が非公開となっていることが挙げられます。あのTVの記者会見で号泣した社長さんも、竜頭蛇尾だったようで、最終報告書の公表を可とはしていません。

こちらの本も古本屋散策中に発見して購入しています。事実のみを記載したもので、物語風ではありません。

2020年5月24日 (日)

でっちあげ 福岡殺人教師事件の真相

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今回は、こちらの本を選択しました。福田ますみ氏の「でっちあげ」です。本のカバーには以下のように紹介されています。

 

「早く死ね、自分で死ね。」2003年、全国で初めて「教師によるいじめ」と認定される体罰事件が福岡で起きた。地元の新聞報道をきっかけに、担当教輸は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側はさらに民事裁判を起こし、舞台は法廷へ。正義の鉄槌が下るはずだったが、待ち受けていたのは予想だにしない展開と、驚愕の事実であった。第六回新潮ドキュメント賞受賞。

 

こちらの本でも付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。貼付したのは最後の解説に当たる部分のみです。

「(マスコミは)書きっぱなし、放映しっぱなし。後に検証が行われることはほとんどない。これが現実なのだ」本文、p347。

「(朝日新聞記者は)都合の悪い事実については、一切、聞かないというのは悪しき処世術である」本文、p350。

こちらの本で、でっちあげに加担したマスコミの記者名が実名で記載されていることには、小気味よさを感じます。これらの記者は、冤罪となった教師をその記事内で実名で報道しているのですから、当然といえば当然でしょう。

 

こちらの本は、以前、かめかめさんがそのブログで掲載していたのを記憶していました。4年程度前だったでしょうか。古本屋さんで、こちらの本を発見した時、その記憶が蘇り購入した次第です。もう、二度とこのような事件が発生しないことを祈ります。

でも、PTSDの診断をした久留米大学の医師が、現在、東北地方の某大学で平然と診療しているのには少々、納得がいきません。

そうそう、かめかめさんもブログに記載していますが、冤罪となった教師が勤務していた小学校の校長、教頭の対応にも多いに疑問を感じます。一緒に仕事をしている同僚を信じることができないのでしょうか。そのような組織はやはり崩壊することでしょうね。

 

2020年5月16日 (土)

客室乗務員は見た

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今回は、こちらの本を選択しています。伊集院憲弘氏の「客室乗務員は見た」です。本のカバーには以下のように紹介されています。

客室乗務員は、さまざまなお客様をお迎えする。かき氷が欲しいと泣く女の子、盗撮オヤジ、暴力を振るう酔漢、傍若無人なVIP、産気づく妊婦。その都度、知恵を絞り、全力で解決に当たるのだ。かつてチーフパーサーとして多くのフライトを経験した著者が、自身や同僚、後輩の遭遇した数々の事件を明かす。スチュワーデスたちの笑える失敗談も収録。『JAL機の懲りない人たち』改題。

こちらでも付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。まあ、貼付したのは「おわりに」にある1ケ所のみでした。

「最近、現場で働く人々と本社の管理部門とのコミュニケーションが不足気味で、一体感が薄らいできているのでは、という関係者の声を耳にすることがある」本文、p285。

まあ、どの業種でも問題点は同様なようです。さて、こちらの本は、第5章の「わがクルーの恥ずかしい話」が最も面白かったです。笑えます。

さて、こちらの本も古本屋さんを散策している際に見つけて購入しています。学生時代にパイロットに憧れていた時期がありました。しかし、近視のため諦め、次にはパーサーにとも考えた時期がありました。今思えばパーサーもなかなか大変な職業のようです。今の仕事が良かったのかもしれません。

2020年5月10日 (日)

戦国武将の危機突破学

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今回は、こちらの本を選択しています。童門冬二氏の「戦国武将の危機突破学」です。本のカバーには、以下のように紹介されています。

戦国武将たちは、次から次と襲いかかる危機をいかにして乗り越えたのか。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など九人の傑物の人間的魅力を解剖。ビジネス社会で戦うリーダーに求められる指導力、判断力、解決力が楽しく学べる好読み物。

こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「敵は、決して外にいるのではなく、自分の中にいるのだということです」虎哉(伊達政宗の教育係)の言葉、p20。

「人間の行動が成功するかしないかは3つの条件が満たされているかどうかによる。天の時(運)、地の利(状況、条件)、人の和(人間関係)である」本文、一部改変、p41。

「過去を振り返ってもなんの役にも立たない。それよりも、いま起こっている現実にどう対応するかのほうが大事だ」本文、p96。

「情は味方、あだは敵なり」(あだとは部下に対する愛情の欠如を意味する)本文、p224。

治水に関して、「川(人間)にも生命がある。それを無視するな。だから川を殺すな。生かして使え」武田信玄の言葉、p244。

こちらの本にも、多数の有益な言葉が散らばっていました。流石、童門冬二さんです。こちらの本も古本屋さんを散策している間に発見し、状態が良好だったので購入しています。有益な本です。

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