書籍・雑誌

2024年9月15日 (日)

オペレーションZ

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今回は、こちらの本を選択しています。真山仁氏の「オペレーションZ」です。本のカバーには、以下のように紹介されています。

大手生保会社が資金繰りのため国債を投げ売りする事態が発生、国債価格が暴落した。もう国債頼みの政治は、誰かが終わりにせねばならない……。国家予算を半減すべく、江島隆盛総理のもと若手財務官僚が集い、極秘作戦が始動する。しかしエリート官僚が抵抗し、世論も猛反発、メディアの攻撃が渦巻くなか、総理はついに国会を解散する大博打を打つーー。息もつかせぬ緊迫のメガ政治ドラマ!

こちらの本の内容は、現在の日本の状況と全く同じです。現時点で、約1000兆円の国債発行額となっているはずです。国家予算が年間約100兆円程度ですから、日本人全体で10年間、ただ働きをして借金を返済するようなことになるのでしょうか。誰かが考え、手を打たなければならないことのはずです。現世利益ばから追い求めている場合ではないのかもしれません。こちらの本も古本屋さんで見つけ、真山仁氏の本でしたので内容は知らずに購入しています。ということで、同じ本が2冊、ありました。

2024年8月11日 (日)

Jの神話

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今回は、こちらの本を選択しています。乾くるみ氏の「Jの神話」です。本のカバーには以下のように紹介されています。

全寮制のミッションスクールで、敬虔なクリスチャンの安城由紀が謎の投身自殺。亡くなる直前に残した遺書には「ジャック」という言葉が。その後間もなく、カリスマ性をもつ美しき生徒会長・朝倉麻里亜も自室で<胎児なき流産>により失血死し、学院内に衝撃が走る。相次ぐ不審死の真相に迫る女探偵・黒猫と、内気な新入生の坂本優子に迫る魔手。背後に暗躍する「ジャック」の正体は? 極上エロスと奇想天外なストーリーが絡み合い、ミステリの概念を覆す驚きのラストへ!

こちらの本は、全くその性格を知らずに古本屋さんで購入しています。購入理由は、乾くるみ氏の本であったからです。こちらの本は、残り1/5程度で、内容が大きく変化します。乾くるみ氏って、このような本がデビュー作さったのですね。

2024年8月 4日 (日)

鉄の骨

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今回は、こちらの本を選択しています。池井戸潤氏の「鉄の骨」です。本のカバーには、以下のように紹介されています。

中堅ゼネコン一松組の若手、富島平太が異動した先は、「談合課」と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾くぞ――たしかな技術力を武器に、真正面から入札に挑もうとする一松組の前に、「談合」の壁が立ちはだかる。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!

 

こちらの本でも読書中に気になって付箋を貼付しか箇所を抜粋してみましょう。

この業界ってのはな、清濁併せ呑むってのが必要なのよ。本文、p16。

とにかく与えられた仕事、がんがんやることじゃない? 本文、p26.

人間、50年以上も生きていると、普段考えていることや性格が顔つきに滲み出てくる。本文、p52.

他にも、非常に教訓的な言葉、文章が多数、出てきます。当方は、全く建築、建設業界とは無縁な位置に居ますが、「談合」の意味合いが少々、判った気がします。全編で650ページを超える超大作ですが、何故か、一機に読書可能です。お勧めの1冊です。こちらも、古本屋さんで、その内容も確認せず購入しています。

2024年7月28日 (日)

スマホを落としただけなのに---戦慄するメガポリス

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今回は、こちらの本を選択しています。志駕晃氏の「スマホを落としただけなのに 戦慄するメガポリス」です。

本のカバーには、以下のように紹介されています。

OL・粟野有希は、公園でお弁当を食べていたところ、見知らぬスマホを拾う。
無事落とし主に返したのだが、それを機に身のまわりで不可解な出来事が起こり始める。
それは日本を震撼させる大事件の前触れだった

一方、神奈川県警の桐野は、内閣サイバーセキュリティセンターに出向することになる。
東京オリンピックを標的にしたサイバー攻撃が“ある人物"が協力することがわかったからだ。
しかし、何者かから「センター内にスパイがいる」との手紙が届き――

こちらの本でも読書中に気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

君のオヤジは正義感が強すぎた。しかし、正義感だけでは物事は解決しない。本文、p293。

こちらの本は、いわゆる「スマホを落としただけなのに」シリーズの第3弾となります。少々、スケールが大きくなり現実的にはどうなのかなと思いますが、よく出来ていると思います。楽しませて頂きました。こちらも古本屋さんで見つけ、スマホシリーズだったので購入しています。

2024年7月21日 (日)

千日紅の恋人

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今回は、こちらの本を選択しています。帚木蓬生氏の「千日紅の恋人」です。本のカバーには、以下のように紹介されています。

宗像時子は父が遺した古アパート、扇荘の管理人をしている。扇荘には様々な事情を抱えた人たちが住んでおり、彼女はときには厳しく、ときには優しく、彼らと接していた。ある日、新たな入居者が現れた。その名は有馬生馬。ちょっと古風な好青年だった。二度の辛い別離を経験し、恋をあきらめていた時子は、有馬のまっすぐな性格にひかれてゆく。暖かで、どこか懐かしい恋愛長篇。

こしらの本でも読書中に気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

人間ってみんな悪い考えに染まったり、誤りをしがちなのです。大切なのはそうしたときにそれを認めて、公表し、正すことだと思います。本文、p73。

企業のトップに行き着いた男性たちは、みんなサラブレッドばかりで、農耕馬ではあません。走り回るだけで、畑は耕しません。本文、p74。

この施設長には、(中略)、頭の中を駆け巡っているのは数字だけで、ーーー。本文、p76。

忙しくても、それが態度に出てはいけません。本文、p313。

こちらの本は、いわゆる恋愛小説なのですが、当方は、それを知らずに読み始めています。中盤くらいまでは、この本はどうなることか心配しましたが、上手く収まっています。

読了して、「まあ、良かったな」というのが本音です。こちらの本も、帚木蓬生氏の本であるので、その内容も知らずに古本屋さんで購入しています。

2024年7月14日 (日)

生存者ゼロ

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今回は、こちらの本を選択しています。安生正氏の「生存者0」です。本のカバーには、以下のように紹介されています。

第11回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞作、待望の文庫化! 北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。救助に向かった陸上自衛官三等陸佐の廻田と、感染症学者の富樫博士らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられる。北海道本島でも同様の事件が起こり、彼らはある法則を見出すが……。未曾有の危機に立ち向かう! 壮大なスケールで「未知の恐怖」との闘いを描くパニック・スリラーです。

こちらの本でも、読書中に気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

世間とは万事、個々の能力ではなく周囲との施し方で判断される。本文,p69。

体制側の連中がやることはいつも同じだ。必要になったら拉致まがいで呼び寄せておきながら、不要になれば簡単に厄介払いというわけだ。本文、p85。

組織になじもうとする者には、真実に拘わる意志よりも周りへの順応性を求められる。本文、p91。

自分の不幸を並び立てる者に限って、人の不幸を数えたことはない。本文、p265。

都合が悪くなったときだけ泣きついても、誰も相手にはしてくれない。本文、p271。

相手の欠点には目ざといが、己の未熟さには疎い。本文、p374。

こちらの本、なかなか上手く出来ています。当方の専門分野に関しても、「おや」という表現は1ケ所のみでした。著者は、多分野に詳しい人なのでしょう。経歴を調べると、建設会社に勤務する方のようです。非常によく出来たミステリーだと思っています。こちらも、このミス大賞受賞作品とのことで、古本屋さんで購入しています。

 

 

2024年7月 7日 (日)

学校では習わない江戸時代

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今回は、こちらの本を選択しています。山本博文氏の「学校では習わない江戸時代」です。本のカバーには、以下のように紹介されています。

「参勤交代」や「元禄文化」を習っても、そこで止まっていては勿体無い。
大名行列がトラブルばかりと知り、近松こそが恋愛の発見者と分かれば、
そこから先の江戸時代こそが面白い。
時代小説や歌舞伎も材料に、江戸人たちの息づかいとホンネを読み、
赤穂浪士の討ち入りや町奉行の制度から、武士のオキテと常識を感じ取る。
江戸時代をとことんまで学べる一冊。『読み方で江戸の歴史はこう変わる』改題。

こちらの本でも読書中に気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

藩主の誤りなどを正す諫言なども、定朝に言わせれば、一般の藩士が行うべきものではない。諫言は家老の役目だから何か言いたいことがあれば、そのような人を頼って言ってもらう。

こちらの本は家内の本です。書庫にあったものを読書してみました。山本博文先生は、当方が好きなNHKの「知恵泉」の初期に出演されていました。その解説が的を得たもので感心したものです。もっと長生きをして、知識、見識を世の中に広げてほしかったものです。

2024年6月15日 (土)

真説宮本武蔵

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今回は、こちらの本を選択しています。司馬遼太郎氏の「真説宮本武蔵」です。Amazonでは以下のように紹介されています。

史上最強の剣豪といわれる宮本武蔵。彼の才能の中で、最も卓越したのは「見切り」という計算力だった。試合の相手を選ぶとき、必ず己よりも弱いと見切ってからでなければ、立ち合わなかった……。通説の裏に潜む、武蔵の実像に迫る表題作ほか、さまざまな生き方をした、有名無名五人の剣客を描く短編集。

こちらの本でも、読書中に気になって付箋を貼付しか箇所を抜粋してみましょう。

その後、筑前に来ても、黒田城下の福岡には寄らず、川1つ隔てた天領(幕府直轄地)の博多へ足を留めるのが武蔵の慣わしになった。本文、p58

人間は、死ぬなどとは考えないで、ただ、夢中に生きてゆけばいいのではないかしら。本文、p193

博多が天領であったとは知りませんでした。

5月の連休中に熊本八代へ旅行しましたが、松浜軒という昔の大名の別邸がありました。そちらに、宮本武蔵の木刀というものがありました。

こちらは、司馬遼太郎氏の本なのですが、なんとなく読み過ぎてしまうのでした。こちらも、宮本武蔵を知りたくて古本屋さんで購入しています。

 

2024年5月26日 (日)

カシスの舞い

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今回は、こちらの本を選択しています。帚木蓬生氏の「カシスの舞い」です。本のカバーには、以下のように紹介されています。

分裂病と覚醒剤中毒の治療・研究に成果を上げている、南仏マルセイユの大学病院解剖実習室で、首なし死体が発見された! だが、被害者とおぼしき元患者のカルテは消えている。疑惑を抱き、調査を始めた日本人精神科医・水野の周囲で次々に起こる、不可解な事件。暗号名〈カシスの舞い〉の意味するものは。そして、脳研究所で行なわれている実験とは――。戦慄の医学ミステリー。

今回も、読書中に付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「相手が悟るまで黙って待つという解決法があるのですね」本文, p212。

子供が生まれ育つにつれて、自分(父親)はいつのまにか、もの言わぬ家具のように存在になっていた。本文、p241。

99の不幸を、1の幸せで帳消しにするような母の考え方に、私は圧倒される思いでした。本文、p310。

甘い蜜を与えつづけられると、更により甘い蜜を求めるもののようです。本文,p318。

社会の重圧なんて1ケ所に集中するものではなく、大なり小なり万人に等しくのしかかっているものでしょう。本文、p322。

患者に親切であり得るために猛勉強もしたし、次々と昇進試験も受けた。結局、これといって才能のない人間がやれることは、それだけだったのだよ。ある教授の言葉、本文、p351。

最初、こちらの本を読書しはじめたときには、どうなることかと心配しましたが。結果的に落ち着くことが出来たようです。

こちらの本も、帚木蓬生氏の本であったので古本屋さんで発見し購入している次第です。まあ、勉強させて頂きました。

2024年5月 5日 (日)

碇星

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今回は、こちらの本を選択しています。吉村昭氏の「碇星」です。

吉村昭氏の長編は、殆ど読書しているのですが、たまたま古本屋さんで短篇集であるこの本を発見したので購入しました。

孤独を分かち合う70歳過ぎの三人の男たち、定年と同時に妻に去られた男に心境等が記載されています。

既に他人事ではないことばかりが記載されており、少々、落ち込むのでした。

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