書籍・雑誌

2019年11月24日 (日)

さらば国分寺書店のオババ

Photo_20190922103701

今回はこちらの本を選択しています。椎名誠氏の「さらば国分寺書店のオババ」です。アマゾンでは本書電子版を、以下のように紹介しています。

椎名誠が衝撃的なデビューを飾ったスーパーエッセイ。ここから作家椎名誠の伝説が始まった。客を叱りつける古書店のオババとの確執を軸に鉄道業界、警察、甲子園への疑問や怒りをぶつける。その文体と流れ、構成などそれまでのエッセイの常識を破壊した作品が電子書籍になって登場。

1980年頃だったでしょうか、こちらの本が非常に話題となったことがありました。当方は浪人あるいは大学生になっていたかもしれません。

当時、TBSラジオで22:40分頃にスネークマンショーという番組があって、その中でも取り上げていたような記憶があります。そのな訳で、古本屋さんを散策していた時に見つけ手に入れました。小学校低学年を小平市で過ごした当方は、武蔵小金井駅または花小金井駅を利用していました。こちらの本の出だしには親近感を覚えたのですが、内容はというと?です。当時の時代背景を懐かしく思いながら読書しました。さあ、次の本へ。

 

2019年11月17日 (日)

がんばらない

Gannbaranai

今回は、こちらの本を選択しています。鎌田實氏の「がんばらない」です。アマゾンでは、以下のように書籍の紹介がなされています。

リンパ肉腫の青年が言った。「自分の入る墓を見てきた。八ケ岳の見える景色のいい所だったよ」青年にぼくはささやいた。「よくがんばってきたね」最後まで青年は誠実に生きて、死んだ。そこには忘れさられた「魂への心くばり」があった。テレビドラマ化されるなど、マスコミの話題をさらった感動の書をあなたに。

さて、こちらの本でも多数、付箋を貼付した箇所があります。幾つかを抜粋してみましょう。

「希望を持たなければ、何事も始まらない」卵巣がんの患者さんの言葉、P13。

ぼくは「がんばらない、がんばらない。これまでよくがんばってきた、もうがんばらなくていいよ、きみはきみのままでいいんだよ」著者の悪性リンパ腫青年への言葉、p35。

「いいことをしようとして結果としてまずいことが起きても、人は理解してくれる」記述、p92。

「自分の身の回りに注意してみると、今がんばれない人がいることに、気づいた。ただ、今がんばれないだけ。いつか、必ず、またエネルギーが湧いてきて、がんばれるときがくるんじゃないか、とぼくは思うようにしている」著者の言葉、p154。

「私たちの心は肉体よりも年とっているが、遅れているか、どちらかである」ヘルマンヘッセの言葉、p184。

「医療の仕事は、生を支えると同時に、死をどのように支えるかということも問われているように思えてならない」記述、p206。

「大事なことは、「命の長さ」じゃなくって、「生きていることを喜べる」ということなのだろう」記述、p213。

 

2000年当時、非常に話題となった言葉であり著書です。遅ればせながら、今回、古本屋さんで見つけたので読書しました。以上のように素敵な言葉が多数、散りばめてありました。まあ、どの時点で医療をするかということで医師の考え方が変化するのでしょう。

2019年11月 8日 (金)

幕府軍艦「回天」始末

Photo_20190912183401

今回は、こちらの本を選択しています。吉村昭氏の「幕府軍艦回天始末」です。本の帯には以下のように紹介されています。

明治二年三月二十五日の夜明け、宮古湾に碇泊している新政府軍の艦隊を旧幕府軍の軍艦「回天」が襲った―。箱館に立てこもった榎本武揚たちは、次第に追い詰められてゆく状況を打開しようと、大胆な奇襲に賭けたのであった。歴史に秘められた事実を掘り起し充実した筆致で描いた会心の長篇歴史小説。

吉村昭氏の長編は、殆ど、読書しています。お気に入りは、「海の史劇」「長英逃亡」「ふぉんしいほるとの娘」等です。先日、古本屋を散策している際にこちらの本を発見しました。「幕府軍艦回天始末」と「牛」が2本の短編が収録されている本となります。まあ、「牛」は本当の短篇となりますが、「回天始末」はなかなかの長編となります。ということで、今まで吉村昭氏の短編集は未読だったので選択しました。回天は、榎本武明が軍艦開陽を失った後の旧幕府海軍の旗艦となった船です。吉村昭氏の本は、事実関係を淡々と記載する傾向があるように感じていますが、こちらの本は、その傾向がなお強い印象です。歴史的事実として宮古海戦があったことを知りましたが、もうちょっと、味付けが欲しかったと思います。「牛」も、鹿児島県宝島で発生した異国船襲来事件を記載したものす。この事件後、幕府は海防の必要性を実感しようです。この事件は、同氏の他の小説で既知のものでしたが。まずまず、楽しませて頂きました。

2019年11月 7日 (木)

グロテスク---下巻

Photo_20190910170801

前回に引き続き今回は、桐野夏生氏の「グロテスク下巻」を選択しています。本の帯には以下のように紹介されちています。

社会を騒然とさせた「東電OL殺人事件」に想を得た衝撃作。昼はエリートの顔をもつ女性が、なぜ夜の街で外国人に殺されるに至ったのか?
名門Q女子高校を出て20年後。一流企業のOLとなりながら言い知れぬ挫折感を味わっていた佐藤和恵は、夜の女として渋谷の街角に立つようになる。そこで、ひたすらに男を求め続けて高級娼婦から街娼に身を落としたユリコと再会する。「今に怪物を愛でる男が現れる。きっと、そいつはあたしたちを殺すわよ」。そのユリコの言葉は現実となる。彼女らの前に現れる中国人チャン・・・。
何かを渇望する女性が“怪物"へと変貌し、輝きを放ちながら破滅へと突き進む、女たちの魂の軌跡を描き切る。

実は、読書する前には、こちらの帯の紹介を読んでいませんでした。下巻を読書した直後に、こちらの本は東電OL殺人事件、大地の子、オウム真理教事件等を題材にしているものと直感しました。

東電OL殺人事件に関しては、2018年夏頃に佐野眞一氏の同名著作を読書しています。佐野氏のものではハッキリと分かりませんでしたが、こちらの本の内容が真実に近いものと推定すれば(勿論、フィクションです)、東電OLは精神的に破綻を来していたように思われます。

さて、「OUT」のみで桐野夏生氏を評価することが気の毒かと思って読んだ「グロテスク」ですが、やはり、当方にはこちらの著者は合わないようです。単純な人間には、チョット、理解できません。

2019年11月 3日 (日)

はなちゃんのみそ汁

Photo_20190910162801

今回は、こちらの本を選択しています。安武親子の「はなちゃんのみそ汁」です。本の帯には、以下のように紹介されています。

「私はがんになった後に、ムスメを授かりました。だから、この子を残して、死ななければなりません」。33歳で逝った母が5歳の娘と交わした約束、それは「毎朝、自分でみそ汁をつくること」。だから、はなちゃんは毎朝、みそ汁をつくる。生きることは食べること。“生きる力”に心を揺さぶられる感動の記録。

こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「希望を与えてくれるのは、有名な医者でも抗がん剤でもなかった。がん患者にとって、がんから生還した人と出会うことが、どれだけ生きる力になるのかがよく分かった」。p43, 記述。

「だが、過剰は自信は人から素直さと謙虚さを奪うことがある」p93、記述。

「してほしいことをして見せる。してほしくないことはしない。それが千恵の子育てのモットーだった」p134、記述。

「私たちは何をそんなに急いでいるんだろう」p218、千恵の言葉。

「過去はたった1日でもやり直しはできないけれど、未来は自分の意志でつくっていけるから」p259、解説。

 

今回、こちらの本を選択したのは、雨の帰路に古本屋に立ち寄り、見かけたので購入しました。大筋は、何年か前の24時間テレビの放映で知っていました。若い人が癌でこの世を去ることは残念なことです。しかし、残された時間をいかに有意義に過ごすかが重要なことだと思います。今までに、大きな病に罹患することなく過ごして来た当方の思い上がりでしょうね。

 

 

2019年10月27日 (日)

グロテスク---上巻

Photo_20190902073201

今夏は、こちらの本を選択しています。桐野夏生氏の「グロテスク---上巻」です。本の帯には以下のように紹介されています。

 

名門女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。
「わたし」とユリコは日本人の母とスイス人の父の間に生まれた。母に似た凡庸な容姿の「わたし」に比べ、完璧な美少女の妹のユリコ。家族を嫌う「わたし」は受験しQ女子高に入り、そこで佐藤和恵たち級友と、一見平穏な日々を送っていた。ところが両親と共にスイスに行ったユリコが、母の自殺により「帰国子女」として学園に転校してくる。悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。「わたし」は二人を激しく憎み、陥れようとする。
圧倒的な筆致で現代女性の生を描ききった、桐野文学の金字塔。

 

さて、今回、こちらの本を選択したのは、同著者の「OUT」上下巻を読書したからです。「OUT」の最後は、あまりにも唐突で、連続性に欠けるので「OUT」の当方の評価は決して高くはありません。「OUT」のみの読書で、桐野夏生氏を評価するのは少々、気の毒かと思い、こちらの本を選択しました。上巻で登場する名門Q学園とは慶応高校と考えています。系列大学で医学部を有しているのが慶応だからです。上巻を読了後に、この稿を記載していますが、上巻の内容は「今、ちょっと」という印象です。下巻でどのように展開するのか期待しましょう。

 

 

 










2019年10月20日 (日)

真田騒動

Photo_20190825100601

今回は、こちらの本を選択しています。池波正太郎氏の「真田騒動」です。本の帯には以下のように紹介されています。

信州松代藩――五代目・真田信安のもと、政治の実権を握り放縦な生活に走った原八郎五郎を倒し、窮乏の極にある藩の財政改革に尽力した恩田木工を描く表題作。関ケ原の戦い以来、父昌幸、弟幸村と敵対する宿命を担った真田信幸の生き方を探る『信濃大名記』。ほかに直木賞受賞作『錯乱』など、大河小説『真田太平記』の先駆を成し、著者の小説世界の本質を示す“真田もの"5編を収録。

こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「血で贖ったものには、必ずその痕跡が残るものだ」恩田木工の言葉、p180。

「太平の世がつづくにつれて増える一方の浪人たちが各国の農村にも入り込み、百姓から庇護を受ける代わりに、領主の民治に対する百姓たちの対策を指導する」記述、283。

「これだけの騒ぎになれば、領内に点在する天領に聞こえぬ筈はない」記述、p284。

「おれ達の一生が、おれ達の後につづく人々の一生も幸福にするし、不幸にもする」恩田木工の言葉、p350。

第2項目で一揆の発生の裏側を、第3項目で幕府の全国統治方法を理解することが出来ました。それで天領は全国に分散しているのですね。

 

さて、2年前の今頃でしょうか、同氏の真田太平記を読書していました。非常に面白く全12巻を一気に読み上げたことを覚えています。その関連小説が、こちらとなります。時代は真田信幸から5代目の真田藩財政逼迫の時期となります。こちらは、本来、5編の短編を集めたものですが編者が優秀なのでしょう、いずれもが関連して物語が展開していきます。解説を読み、池波正太郎氏のいわゆる真田ものとして、「獅子」なる小説の存在を知りました。いずれ「獅子」も読書することになろうかと思います。

2019年10月18日 (金)

帰ってきたよ、ばあちゃん

Photo_20190816104301

今回は、こちらの本を選択しています。島田洋七氏の「帰ってきたよ、ばあちゃん」です。本の帯には以下のように紹介されています。

埼玉に住んでいた十年前のある日、佐賀の実家からの電話を取った嫁のリツコの顔が青ざめた。「お母さんが…脳梗塞で倒れた!」義母の介護のために、四十年ぶりに佐賀に戻り、新たな生活を始めた洋七一家。そこには予期せぬ驚きと不安、そして何ものにも変えられぬ喜びが待ち受けていた…。家族の絆を笑いと涙で綴る、がばいシリーズ最新作。

こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「明るく元気にやっていれば、また何かみえてくるものもある」記述、p9。

「幸せは、突然やってくる」ばあちゃんの言葉、p9。

「わからないことがあったら聞けばいいんだよ。偉そうにするから、誰も教えてくれない」ビートたけしの言葉、p139。

「お金にも金利はつくけど、人間につく金利ほど素晴らしいものはない」ばあちゃんの言葉、p188。

「三人(たけし、さんま、紳助)に共通しているのは、どんなに売れてもいっさい休まず、仕事には手を抜かず、地道な努力を積み重ねているということだ」記述、p190。

「平凡な毎日を非凡にするのは自分次第」記述、p196。

この本にも、素敵は言葉が沢山あるのでした。島田洋七さんは、ただものではないようです。

2019年10月17日 (木)

小説 遠山金四郎

Photo_20190813201101

今回は、こちらの本を選択しています。童門冬二氏の「小説 遠山金四郎」です。本の帯には、以下のように紹介されています。

出版統制令の真っ只中で「柳亭種彦が自決した」という知らせが飛び込んできた。「バカ野郎……」そうつぶやいた金四郎の目に思わず涙が込み上げてきた。江戸の改革という大義名分のもと、次々と禁令を発して取り締まる老中・水野忠邦と鳥居燿蔵。一方、江戸の遊興を守ろうと立ち上がった町奉行・遠山金四郎。組織の論理と戦いつつ、己れの信念を貫き通した金四郎の実像。

言わずと知れた「遠山の金さん」に関して、当方が好きな作家である童門冬二氏が記載しているのです。ブックオフを散策していたら目に入ったので勿論、購入しました。こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「どんなに意に染まないことがあろうと、直ぐに手をつけるな。しばらくはじっとしておれ」老中水野忠邦の言葉、p18。

「(上役や同僚たちは)、たとえ仕事がなくとも仕事をしているふりをしている役人が好ましい.のである」記述、p91。

「問題の本質と真っ向から向き合わないということだろう。本質を据え置いたまま、他の面に問題を逸らしてしまう。そして、相手があれよあれよと思っている間に、片付けてしまうのだ」金四郎の父を評して、p99。

「罰を受ける武士にはやはり共通した性格があった。・酒癖が悪いこと。・口数が多いこと。・常に不平不満が多いこと。・上司や上層部の批判ばかりしていること。・部下からの人望がないこと。・幕府(組織)が問題としている人物と親しいこと」記述、p111。

「自分の思うようにならないからといって、すぐさま人事異動を考えるようでは駄目だ。自分の意に沿わない人間、自分の行動を批判する人間などを全部抱えながら、改革を推し進めていくところに老中首座としての器量があるのではないか」将軍家慶の考え、p153。

「なんでも言ってくれ。特に耳の痛い意見を歓迎する。と、いまでも口にするトップ層がいるが、これはウソだ。部下が本気になってそんなことを言えば、必ず飛ばされる」記述、p275。

こちらの本にも素敵な言葉がありました。でも、著者は何の目的があってこちらの書籍を書いたのでしょうか?ドラマで見る遠山金四郎という虚像に対して、実像に近い金四郎を記載したかったのでしょうか。人気者には虚像が付いて回るようです。

 

2019年10月13日 (日)

がばいばあちゃんスペシャルかあちゃんに会いたい

Photo_20190731073301

今回は、こちらの本を選択しています。島田洋七氏の「がばいばあちゃんスペシャルかあちゃんに会いたい」です。シリーズ第4弾となるようです。アマゾンでは以下のように紹介されています。

がばいばあちゃんの血をひく、すごいかあちゃんがいた! 
「ひとつ芸を身につけておけば、何があっても身を助けるばい!」ばあちゃんの言葉に従い、3歳の時から三味線、踊りといった芸事を始めたかあちゃんは、7歳で満州に慰問に行き、兵隊さんたちに大人気。女学生の時じいちゃんを亡くし、生活が苦しくなるとすぐ学校をやめて中華料理店で働き出し、歌と踊りの芸能部を作って活躍。とうちゃんを原爆症で亡くしたあとは、女手ひとつで子供たちを育てあげ、「どんなときも楽しく生きる」ばあちゃんの心を受け継いだかあちゃん。そんなかあちゃんと洋七との母と子の愛情を、涙と笑いと感動でつづる、「がばいばあちゃん」シリーズ第4弾!

 

こちらの本でも気になって付箋をつけた箇所を抜粋してみましょう。

「俺が考えるに、強さというのは明るさじゃないだろうか」記述、p6。

「人はまず、仕事しろ。仕事さえすれば、米、みそ、しょうゆ、友だち、信頼がついてくる」ばあちゃんの言葉、p9。

 

以下はかあちゃんの手紙から

「厳しい言葉の中にも、優しさをみつけろ。優しい言葉の中にも、厳しさがあることに気づけ」

「苦しいと思ったら、人に親切にすること。いつかは全部、自分に戻ってくるから」

「苦労は幸せになるための準備運動だから、しっかりやれ」

「人に頑張れと言わなくとも、自分が頑張れば、周りも自然と頑張ってついてくる」

「みんな誰かに嫌われているから大丈夫。愛する夫も、愛する妻も、誰かに嫌われているから、気にせず自然に生きていけ」

 

こちらの本は、上記したように、あとがきにある母ちゃんの手紙からの言葉が最も印象に残るのでした。

 

より以前の記事一覧

2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック