書籍・雑誌

2018年2月25日 (日)

My favorite book series---不毛地帯2

2_2 前回に引き続き今回も山崎豊子氏の「不毛地帯第2巻を選択しています。本の帯には以下のように紹介されています。

商社マンとして生き抜くことを宿命と感じるようになった壹岐は、防衛庁の次期戦闘機選定に伴う商社、メーカーの熾烈な受注合戦に巻き込まれる。国防のため、真に優れた機を採用させようと奔走するが、背後には次期総裁選をめぐる暗闘が横たわっていた。壹岐は政界や防衛庁内の利害が複雑に絡み合う「黒い商戦」で水際立った手腕を発揮する。しかし、その代償もまた大きかった。


この本でも気になった箇所を抜粋してみましょう。

人事権を握った上司の感情を害し、睨まれたら真面目に努力しても裏目、裏目にしか出ない不公平というものはある」(p52)。


「つき合いが大変で毎晩、宴会また宴会で、お流れ頂戴どころか、男芸者に徹しなくては、あいつは話せる奴だと認めてもらえない」(p261)。

「スエズ封鎖がなかったら大損をする?損したらまた儲けることを考えりゃいい」(p485)。

「繁栄だけをもたらし、人間の心をおき忘れつつある現在の社会の中で、壱岐が今、氏名を記している友だけが、心のふれ合いを感じるような気がした」(p588)。


商社マンは大変ですね。

 

2018年2月22日 (木)

My favorite book series---不毛地帯1

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新規の本の購入はありません。今回は当方の書棚からこしらの本を選択しています。山崎豊子氏の「不毛地帯1」です。本の帯には以下のように紹介されています。

大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、ついに昭和31年、帰還を果たした。その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。人間が生きていく上で極限状態(自然状況、栄養状態)にあるシベリアで11年も抑留生活を送った主人公にまず畏敬の念を覚えます。

さて、こちらの本でも気になった個所を抜粋してみましょう。

片眼の狼が壱岐に対する言葉。「人間生きている限り、そう悪いことばかりじゃねえよ」(p377)。

大門一三の壱岐への言葉。「人が財産という点で、軍隊も商社も本質的に似ているから、その人材を生かすも殺すも賞罰の仕方1つといいたいところやが、人材の値段が違うんやから、賞はともかく罰では当然、違ってくるやろうな」(p627)。

当方は商売、経済のことが全く理解不能ですので第12章の仕手戦に関しては理解できていません。

2018年2月18日 (日)

My favorite book series---長英逃亡(下)

Photo今回は、前回に引き続きこちらの本を選択しています。吉村昭氏の「長英逃亡(下巻)」です。本の帯には以下のように紹介されています。

放火・脱獄という前代未聞の大罪を犯した高野長英に、幕府は全国に人相書と手配書をくまなく送り大捜査網をしく。その中を門人や牢内で面倒をみた侠客らに助けられ、長英は陸奥水沢に住む母との再会を果たす。その後、念願であった兵書の翻訳をしながら、米沢・伊予字和島・広島・名古屋と転々とし、硝石精で顔を焼いて江戸に潜伏中を逮捕されるまで、6年4か月を緊迫の筆に描く大作。

こちらの本を読了して感じたことは、「能力のある人(長英)が不運に見回れたな」ということです。長英脱獄後、蛮社の獄で長英に永牢を言い渡した鳥居耀蔵の失脚、薩摩藩内のお家騒動等など不運に遭遇しているのです。鳥居耀蔵の早期失脚があれば無罪放免で出獄も可能であったでしょうし、薩摩藩のお家騒動がなければ薩摩藩領内に庇護されることも可能であったでしょう。何とも不運な方です。時代の潮流に押し流されたということでしょう。

2018年2月15日 (木)

My favorite book series---長英逃亡上

Photo今回は、こちらの本を選択しています。吉村昭氏の「長英逃亡上巻」です。読書する本がなくなったので久しぶりに自宅書庫内を見渡しました。すると、こちらの本が目に入り選択した次第です。本は平成20年第九刷なので、9年前に一度、読書したものです。本の帯には、以下のように紹介されています。

シーボルトの弟子として当代一の蘭学者と謳われた高野長英は、幕府の鎖国政策を批判して終身禁固の身となる。小伝馬町の牢屋に囚われて五年、前途に希望を見いだせない長英は、牢名主の立場を利用し、牢外の下男を使って獄舎に放火させ脱獄をはかる。江戸市中に潜伏した長英は、弟子の許などを転々として脱出の機会をうかがうが、幕府は威信をかけた凄まじい追跡をはじめる。

さて、こちらの本でも気になる箇所を抜粋してみましょう。「人間というものは自分の力だけで生きることはできず、他人の力を得なければ生きてはゆけぬものだと改めて思った」(p198)。

「(福田)宗禎は、長英にそのようなこと(政治、海防のこと)にかかわるべきではない、と年長者として何度も強く忠告したが、長英は耳をかそうとはしなかった」(p230)。

この本にも人間が生きていく上で、重要なことを読み取ることができます。

2018年2月11日 (日)

人斬り以蔵

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今回はこちらの本を選択しています。司馬遼太郎氏の「人斬り以蔵」です。本の帯には以下のように紹介されています。

自己流の暗殺剣法を編み出し、盲目的な殺し屋として幕末の世を震えあがらせた岡田以蔵の数奇な生涯を追跡する表題作。日本陸軍建軍の祖といわれる大村益次郎の半生を綴った『鬼謀の人』ほか、『割って、城を』『おお、大砲』『言い触らし団右衛門』『売ろう物語』など。時代の変革期に生きた人間の内面を鋭く抉り、長編とはまた異なる味わいの、人間理解の冴えを見せる好短編、全8編。

本来、恐い表題や内容の本は選択しないのですが、今回は古本屋で見かけたので読書することにしました。8編の短編が収録されているのですが、その殆どは内容を知っているものでした。以蔵のことも「竜馬がゆく」で読書済です。そうそう、その昔、NHK大河ドラマで「花神」を放送していた際に、以蔵役をショーケンが演じていたことを思い出しました。

さて、この本でも気になった箇所を抜粋してみましょう。「後藤又兵衛は、人や物に値がつくのは相手によるものじゃということを知らぬ。つまりは天道を知らぬ。天道を知らぬものは真の器量人ではない」(p406)。まあ、そういうことでしょう。

2018年2月 8日 (木)

殺しの4人 仕掛人藤枝梅安1

1 今回は、こちらの本を選択しています。池波正太郎氏の「殺しの4人 仕掛け人・藤枝梅安1」です。

本の帯には以下のように紹介されています。品川台町に住む鍼医師・藤枝梅安。表の顔は名医だが、その実、金次第で「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」を闇から闇へ葬る仕掛人であった。冷酷な仕掛人でありながらも、人間味溢れる梅安と相棒の彦次郎の活躍を痛快に描く。「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並び称される傑作シリーズ第1弾。

こちらの本からも気になった箇所を抜粋してみましょう。津山悦堂(梅安の師匠)から梅安への言葉「恩というものは他人に着せるものではない。自分が着るものだ」(p139)。こちらの本にも5編の短編が収録されており、一話完結となりますが、全体的に次へと繋がる構成となっています。鬼平犯科帳と同様です。TVドラマとするには丁度良いので、「仕事人、仕掛人シリーズ」となったことでしょう。こちらの本も当方の志向とはやや違うようです。

2018年2月 4日 (日)

鬼平犯科帳1

1 今回は、こちらの本を選択しています。池波正太郎氏の「鬼平犯科帳1」です。真田太平記を読書したので、氏の代表作である鬼平犯科帳を選択したのです。本の帯には以下のように紹介されています。

斬り捨て御免の権限を持つ幕府の火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵。盗賊からは“鬼の平蔵"“鬼平"と恐れられている。しかし、その素顔は義理も人情もユーモアも心得た、懐の深い人間である。新感覚の時代小説の世界を拓き、不動の人気を誇る「鬼平犯科帳」シリーズ第一巻は、同心・小野十蔵の物語から始まる。

こちらの本には8編の短編が収録されており、いずれもが一話完結なのですが、物語、登場人物に連続性があります。この本でも、気になる箇所を抜粋してみましょう。「女という生き物には、過去もなく、さらに将来もなく、ただ一つ、現在のわが身あるのみよ」(p83)。

易者が自分自身に関して「いいことがあると出れば怠けてしまい、悪いと出ればあきらめてしまう」(p125)。当方、もともと短編があまり得手ではなく、物語のある長編が好きです。こちらの本は、当方にはどうも馴染めないようです。このようなこともあり、こちらの本はbook offで古本を本巻のみを購入したのでした。

 

2018年1月28日 (日)

東電OL殺人事件

Ol 今回はこちらの本を選択しています。佐野眞一氏の「東電OL殺人事件」です。古本屋を散策している時に、ふと見かけた本です。「昔、そんな事件もあったよなー」と思い手に取ってみると本の状態も良好で、「\108ならまあ、良いか」と思って購入しました。本の帯には以下のように紹介されています。

彼女は私に会釈して、「セックスしませんか。一回五千円です」といってきました――。古ぼけたアパートの一室で絞殺された娼婦、その昼の顔はエリートOLだった。なぜ彼女は夜の街に立ったのか、逮捕されたネパール人は果たして真犯人なのか、そして事件が炙り出した人間存在の底無き闇とは……。衝撃の事件発生から劇的な無罪判決までを追った、事件ノンフィクションの金字塔。

さて、多くの読者がこちらの本に期待しているのは、事件の経緯や公判の結果ではないと思います。気の毒ではありますが、被害者となった東電OLが何故、二面性を持った生活をするようになったのか、その原因であり経緯が、当方も含めて低俗で興味本位な世間は知りたかったはずです。著者は、こちらの本の最後の約50ページに、その原因、経緯を記載しています。被害者に、種々の事象が発生し精神的に病んでいたような記載がありますが、明確な回答とはなっていない印象です。結局、こちらの本を読書しての感想は、「よく判んない」というものとなってしまうのでした。

2018年1月21日 (日)

竜馬がゆく---第8巻

8_3 前回に引き続き、今回も司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく第8巻」を選択しています。本の帯には以下のように紹介されています。

慶応三年十月十三日、京は二条城の大広間で、十五代将軍徳川慶喜は大政を奉還すると表明した。ここに幕府の三百年近い政権は幕を閉じた。―時勢はこの後、坂を転げるように維新にたどりつく。しかし竜馬はそれを見とどけることもなく、歴史の扉を未来へ押しあけたまま、流星のように…。巻末に「あとがき集」を収む。 さて、この巻でも気になった箇所を抜粋してみましょう。竜馬の岡内俊太郎への言葉「おれは落胆するよりも次の索を考える方の人間だ」p255。竜馬の言葉「世に絶望ということはない」p321。竜馬の言葉「仕事というものは、全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難の道である。あとの二分は誰でも出来る。その二分は人にやらせて完成の功を譲ってしまう。それでなければ大事業というものはできない」p331。

意味深い言葉が多数、この巻にも散りばめてあります。当方は仕事というものは完璧でなければならないと思っていましたが、気負い過ぎ、肩肘の張りすぎでしょうか?

2018年1月14日 (日)

竜馬がゆく---第7巻

7 前回に引き続き今回も司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく第7巻」を選択しています。本の帯には以下のような説明があります。

同盟した薩摩と長州は着々と討幕の態勢を整えてゆく。が、竜馬はこの薩長に土佐等を加えた軍事力を背景に、思い切った奇手を案出した。大政奉還―幕府のもつ政権をおだやかに朝廷に返させようというものである。これによって内乱を避け、外国に侵食する暇を与えず、京で一挙に新政府を樹立する―無血革命方式であった。

さて、この巻でも気になった箇所を抜粋してみましょう。

竜馬の中岡慎太郎への評価「あいつも、生まれがわるかった」仕事というものは騎手と馬の関係だ。(中略)いかに馬術の名人でもおいぼれ馬に乗っていてはどうにもならないp59。

高杉晋作の人生観「困ったとは言わない。困ったといったとたん、人間は智恵も分別もでないようになってしまうp74。

後藤象二郎を評価する竜馬の言葉「あれだけの長い酒の座で、ひとことも過去を語らなんだ。ただ、将来のみを語った」p157。

竜馬のお龍の評価のなかで「人の諸々の愚の第一は、他人に完全を求めるということだ」p391。

さて、続きを読むことにしましょう。

 

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