書籍・雑誌

2018年10月21日 (日)

クライマーズ・ハイ

Clibmer

今回は、こちらの書籍を選択しています。横山秀夫氏の「クライマーズ・ハイ」です。本の帯には、以下のように紹介されています。

1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは―。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。

こちらの書籍の題名だけは知っていいたのですが、全く、その内容は知りませんでした。古本屋さんを散策している時に、日航123便墜落事故に際して地方新聞社の対応を記載した案内があり、購入しています。

まあ、内容は非常に盛沢山です。複雑な家庭環境、紙面作成に当たっての同僚との衝突、派閥争い等々。

こんなに職場内で対立をしていて良く仕事が遂行できるものと感心しました。新聞記者の世界を垣間見ることができました。まあ、物語としては楽しめます。

2018年10月 7日 (日)

一外交官の見た明治維新---下巻

Photo
前回に引き続き、今回もこちらの本を選択しています。アーネスト・サトウ氏の「一外交官の見た明治維新--下巻」です。本のカバー表面には以下のように紹介されています。

1862(文久2)年江戸在勤の通訳を拝命してから、1869(明治2)年一時帰国するまでの日本での体験・見聞を綴ったイギリスの外交官サトウの回想録。日本の事情に通じていたサトウは、相次ぐ事件のエピソードにからめて、当時の日本の風物、人情、習慣などを生き生きと描き出す。わが国近代史上に活躍した外国人の記録の中でも出色の1冊。
うーん、この内容を文学とするかサトウの日記とするかということになりそうです。確かに、著者も帰国後20年程度を経過して、本書の後半は日記に依ることろが大きいと記載していますが。

Amazonの書評は高いのですが、当方は物語が好きなのでしょう。本書は、事実としての日記以外としてはあまり評価ができません。
オイゲン・ヘリケル氏の「弓と禅」と同様に、当方には翻訳ものが合わないようです。ただ、訳者の名誉のために記載しておきますが、「一外交官の見た明治維新」巻末付録に、訳者記載がありますが、その記述は到って普通です。元の文章が日記調なので読みにくいのでしょう。

2018年10月 2日 (火)

一外交官の見た明治維新---上巻

Photo

今回は、こちらの本を選択しています。アーネスト・サトウ氏の「一外交官の見た明治維新---上巻」です。本のカバー表面には、以下のように紹介されています。

風雲急をつげる幕末・維新の政情の中で、生麦事件等の血腥い事件や条約勅許問題等の困難な紛争を身をもって体験したイギリスの青年外交官アーネスト・サトウ(1843‐1929)の回想録。二度まで実戦に参加して砲煙弾雨の中をくぐり、また攘夷の白刃にねらわれて危うく難をまぬかれたサトウの体験記は、歴史の地膚をじかに感じさせる維新史の貴重な史料。

こちらの本を選択したのは、司馬遼太郎氏の「花神」、「世に棲む日日」等を読書し、そこに登場する英国公使館通訳アーネスト・サトウ氏に興味を持っていたからです。

こちらの本でも気になった箇所を抜粋してみましょう。
「噂によれば、天皇(孝明天皇)は天然痘にかかって死んだということだが、数年後に、その間の消息に通じている一日本人が私に確言したことろによると、毒殺されたのだという」p234、記述。

会津藩士と英国人の饗宴にて、「一人の男(会津藩士)は、一束の猥画を差し出して、われわれ4人に気前よく分けてくれた」p242,記述。

孝明天皇の毒殺説は本当か否かは判りませんが、少なくとも毒殺説に関しては通常の日本人はあまり知らないことでしょう。また、饗宴の際、猥画を渡すなんて、今も昔も男性のすることは、あまり変わらないようです。

しかし、恐らく、版権の切れたこのような本が1冊\840もするのでしょうか。チョット、調べてみると岩波文庫は書店の買い取り販売となっているようです。つまり、返品が効かないとのことです。それが原因で少々、お高い値段設定になっているのでしょうか。勿論、古典に通じていない当方にとっては、久しぶりに岩波文庫の書籍を手に取るのでした。

2018年9月22日 (土)

嫌われる勇気

Photo

今回は、こちらの書籍を選択しています。岸見一郎氏の「嫌われる勇気」です。久しぶりに単行本を購入しました。アマゾンでは以下のように紹介されています。

本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか…。さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう―。

本来、こちらの本を選択したのは当方が好きなNHK「知恵泉」に岸見一郎氏が出演していて、その発言に共感したからです。
最近は読書をする本には、気に入った箇所に付箋を貼付するのですが、こちらの本では読了すると数十か所となっていました。
読み始めは、なんだか新興宗教に導かれるかのように感じていましたが、当方の人生、運命に非常にマッチし、真実が語られているようにも感じます。
アドラーの心理学を理解したとは到底、思ってはいませんが、理解しようかと思っています。
 

2018年9月20日 (木)

国銅---下巻

Photo
前回に引き続き今回も帚木蓬生氏の「国銅下巻」を選択しています。本の帯には以下のように紹介されています。

華やかな奈良の都で、国人は大仏造営の作業に打ちこんでいた。ともに汗を流す仲間たちと友情を築いた。短き命を燃やす娘と、逢瀬を重ねた。薬草の知識で病める人びとを救い、日々を詩に詠む。彼は、確かな成長を遂げていた。数え切れぬほどの無名の男たちによって、鉱石に命が吹き込まれ、大仏は遂に完成した。そして、役目を終えた国人は――。静かな感動に包まれる、完結篇。

こちらの本でも気になった箇所を抜粋してみましょう。
「繰り返しに優るものはなかろう」p44、記述。
「たとえ、ひもじい思い、きつい思いをしても、二本足で立ち、自分の手でものを食い、目を開けてものを見るまでは生きるのが、一生というものだ」p123,
記述。
「人は何を学んだかで決まる。地位や境遇や貧富貴賤はとるに足りないというのです。(中略) 苦しむことが好きになれば、その仕事からも好かれるようになる」p159,日狭女(登場人物)の言葉。
「お前がお前の灯火、その明かりで足元を照らせ」p207、景信(僧)の言葉。
「奢った暮らしは身を亡ぼすので、そうした害毒を招かないようにすべきだ。肉食の貴人が身を亡ぼし、葵や豆の葉を食べる貧賤の民から笑われないように」p308、記述。
こちらの本にも多数の貴重が言葉がありました。
こちらの本、その記述、内容は凄いのですが、少々、間延びしているような印象があります。まあ、色々な作品があるのです。

2018年9月16日 (日)

国銅---上巻

Photo
読書しようと思う本がなくなり、今回は帚木蓬生氏の「国銅上巻」を選択しています。本の帯には以下のように紹介されています。

歯を食いしばり一日を過ごす。星を数える間もなく眠りにつく。都に献上する銅をつくるため、若き国人は懸命に働いた。優しき相棒、黒虫。情熱的な僧、景信。忘れられぬ出会いがあった。そしてあの日、青年は奈良へ旅立った。大仏の造営の命を受けて。生きて帰れるかは神仏のみが知る。そんな時代だ。天平の世に生きる男と女を、作家・帚木蓬生が熱き想いで刻みつけた、大河ロマン。

さて、こちらの本からも気になった箇所を抜粋してみましょう。
「ひとりでぽつぽつと歩け。自分ひとりになってこそ、おまえたちにふさわしい道が開ける」p90,行基の言葉。
「お前がお前の灯火。その明かりで足元を照らせ」p199、景信の言葉。
「お前はそのままでいい。このまま突き進み、お前の考えたとおりに生きていけば、必ずうまく行く」p202、景信の言葉。
「先を考え過ぎてはいけません。せめて今日とあしたのことを思っているほうが楽です」p303、国人の言葉。

こちらの本にも多数の有意義な言葉が散在していました。物語は淡々と続くのでした。

2018年9月13日 (木)

君たちはどう生きるか

Photo
今回はこちらの本を選択しています。吉野源三郎氏の「君たちはどう生きるか」です。2017年秋頃から、その漫画本を書店で見かけるようになり、以後、ベストセラーになったものです。いつものように文庫本を選択しています。Amazonでは、以下のように紹介されています。

著者がコペル君の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。それは、人生いかに生くべきかと問うとき、常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ、というメッセージであった。著者の没後追悼の意をこめて書かれた「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」(丸山真男)を付載。

さて、こちらの本でも気になった箇所を抜粋してみましょう。

「自分ばかりを中心にして、物事を判断してゆくと、世の中の本当のことも、ついに知ることが出来ないでしまう」p26。
「出来るだけ広い経験を、それぞれの方面から、矛盾のないようにまとめあげていったものが、学問というものなんだ」p94。
「人間として、自尊心を傷つけられるほど厭なおもいをすることはない」p129。
「正しい理性の声に従って行動するだけの力が、もし僕にないのだったら、なんで悔恨の苦しみなんか味わうことがあろうか」p255。

こちらの本の中にも多数の有益、有用な言葉がありました。

こちらの本には、文庫本としては珍しく挿絵があるのです。何だか小学校の時に教科書を読んでいるような感じです。同タイトルの漫画版もあるようですが、文章が省略されているようです。

当方個人としては、第9章の水仙の実とガンダーラの仏像が最も興味を惹かれました。ガンダーラの仏像を作成したのはギリシア人で、あのアレキサンダー大王の大遠征と関連があるとは知りませんでした。高校世界史の先生は、もっと、生徒の興味を引くような授業をしてほしいものです。

こちらの本は、岩波文庫なのですが、版権の切れた本にしては高価な印象があります、なんだか他の岩波文庫も高いよなー。

2018年9月12日 (水)

旅の思い出---第5次旧東海道徒歩の旅---その42

Dscf1063

2018年4月、京都へ会議で出張した際に挙行した第5次旧東海道徒歩の旅を回顧しています。4/14午前9時半頃には近江国庁跡付近に居ました。国庁跡は、いまでは高齢者のゲートボール場として有効活用されているようです。多数の高齢者がゲートボールに興じているのです。

Dscf1065
ゲートボールを横目でみながら、南方向へ進むと、こちらの石碑がありました。近江国衙跡とあります。衙は、ガ、ギョと読むようです。
Dscf1067
こちらの案内図には史跡近江国府跡周辺案内図と記載されています。推定国府域が肌色で示されています。
Dscf1068
ここでは、「国司が徴税、裁判、軍事など、いまでいう県庁、裁判所、警察署、税務署として近江国の統治と都との連絡にあたっていました」との記載があり、また「国庁は東西2町(約216m)、南北3町(約324m)の区画があり、その外側に9町(約972m)四方の街路があった」との記載もありました。結構な広さとなりすね。
Dscf1069
こちらが、国庁跡中枢部復元図のようです。かなり立派な建物です。 
Dscf1070
こちらは、その平面図となりますが、上の写真の方が想像するには良いようです。
Dscf1072
こちらの案内図は、ゲートボールに来ている高齢者の自転車やバイクの駐輪場となっているようで、写真撮影では、自転車の前かごが入り込みのでした。

2018年9月 2日 (日)

世に棲む日日---第4巻

4

前回に引き続き今回も司馬遼太郎氏の「世に棲む日日第4巻」を選択しています。本の帯には以下のように紹介されています。


動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。わずか八十人で兵を挙げた高杉晋作のクーデターは、きわどく成功する。幕府は、慶応二(1866)年、この長州藩を圧し潰そうと、天下の兵を糾合し、藩の四境から進攻するが、時運はすでに移り変っていた。維新の曙光を認めながら、しかし高杉はもはや死の床にあった。

こちらの本でも気になった箇所を抜粋してみましょう。

「かれ(山形狂介)は自分の行動を決定するのに、自分が持ち合わせているわずかな才気というものを恃まず、それよりも時間というものの価値を信頼した」p52。

「戦さというものは、我慢しているうちになんとかなるものじゃ」八幡隊総督堀真五郎の言葉p115。

「勝利軍は無言なるのがよし。相手の多弁をまつ」晋作の言葉p138。

「人間の群れは、(中略)、事をなすべく目標を鋭く持ち、それにむかって生死を誓いつつ突き進んでいるときは、どの人間の姿も美しい。が、ひとたび成功し、集団として目標を失ってしまえば、そのエネルギーは仲間同士の葛藤にむけられる」p148。

「生きていることの楽しみはたしかに多い。しかしその裏側の苦しみもそれとほぼ同量多いであろう。その楽と苦を差し引き勘定すればいくら残るか、というのが、晋作のいう浮世の値段なのである」p204。

「人間は、自分が置かれている運命を覚らないときが、幸福といえる」p252。

若い頃から高杉晋作のfanで、29年前に萩に旅行し、松下村塾、晋作の墓石等も見学してことがあります。しかし、人の親となってみると、晋作の父小忠太の気持ちも理解できるようになりました。



2018年8月26日 (日)

世に棲む日日---第3巻

3
前回に引き続き、今回も司馬遼太郎氏の「世に棲む日日---第3巻」を選択しています。本の帯には以下のように紹介されています。
狂躁の季節がきた。長州藩は既に過激派の高杉晋作をすら乗りこえ藩ぐるみで暴走をかさねてゆく。元冶元(1864)年七月に、京へ武力乱入し壊滅、八月には英仏米蘭の四カ国艦隊と戦い惨敗…そして反動がくる。幕府は長州征伐を決意し、その重圧で藩には佐幕政権が成立する。が、高杉は屈せず、密かに反撃の機会を窺っていた。

より以前の記事一覧

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック