書籍・雑誌

2019年10月20日 (日)

真田騒動

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今回は、こちらの本を選択しています。池波正太郎氏の「真田騒動」です。本の帯には以下のように紹介されています。

信州松代藩――五代目・真田信安のもと、政治の実権を握り放縦な生活に走った原八郎五郎を倒し、窮乏の極にある藩の財政改革に尽力した恩田木工を描く表題作。関ケ原の戦い以来、父昌幸、弟幸村と敵対する宿命を担った真田信幸の生き方を探る『信濃大名記』。ほかに直木賞受賞作『錯乱』など、大河小説『真田太平記』の先駆を成し、著者の小説世界の本質を示す“真田もの"5編を収録。

こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「血で贖ったものには、必ずその痕跡が残るものだ」恩田木工の言葉、p180。

「太平の世がつづくにつれて増える一方の浪人たちが各国の農村にも入り込み、百姓から庇護を受ける代わりに、領主の民治に対する百姓たちの対策を指導する」記述、283。

「これだけの騒ぎになれば、領内に点在する天領に聞こえぬ筈はない」記述、p284。

「おれ達の一生が、おれ達の後につづく人々の一生も幸福にするし、不幸にもする」恩田木工の言葉、p350。

第2項目で一揆の発生の裏側を、第3項目で幕府の全国統治方法を理解することが出来ました。それで天領は全国に分散しているのですね。

 

さて、2年前の今頃でしょうか、同氏の真田太平記を読書していました。非常に面白く全12巻を一気に読み上げたことを覚えています。その関連小説が、こちらとなります。時代は真田信幸から5代目の真田藩財政逼迫の時期となります。こちらは、本来、5編の短編を集めたものですが編者が優秀なのでしょう、いずれもが関連して物語が展開していきます。解説を読み、池波正太郎氏のいわゆる真田ものとして、「獅子」なる小説の存在を知りました。いずれ「獅子」も読書することになろうかと思います。

2019年10月18日 (金)

帰ってきたよ、ばあちゃん

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今回は、こちらの本を選択しています。島田洋七氏の「帰ってきたよ、ばあちゃん」です。本の帯には以下のように紹介されています。

埼玉に住んでいた十年前のある日、佐賀の実家からの電話を取った嫁のリツコの顔が青ざめた。「お母さんが…脳梗塞で倒れた!」義母の介護のために、四十年ぶりに佐賀に戻り、新たな生活を始めた洋七一家。そこには予期せぬ驚きと不安、そして何ものにも変えられぬ喜びが待ち受けていた…。家族の絆を笑いと涙で綴る、がばいシリーズ最新作。

こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「明るく元気にやっていれば、また何かみえてくるものもある」記述、p9。

「幸せは、突然やってくる」ばあちゃんの言葉、p9。

「わからないことがあったら聞けばいいんだよ。偉そうにするから、誰も教えてくれない」ビートたけしの言葉、p139。

「お金にも金利はつくけど、人間につく金利ほど素晴らしいものはない」ばあちゃんの言葉、p188。

「三人(たけし、さんま、紳助)に共通しているのは、どんなに売れてもいっさい休まず、仕事には手を抜かず、地道な努力を積み重ねているということだ」記述、p190。

「平凡な毎日を非凡にするのは自分次第」記述、p196。

この本にも、素敵は言葉が沢山あるのでした。島田洋七さんは、ただものではないようです。

2019年10月17日 (木)

小説 遠山金四郎

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今回は、こちらの本を選択しています。童門冬二氏の「小説 遠山金四郎」です。本の帯には、以下のように紹介されています。

出版統制令の真っ只中で「柳亭種彦が自決した」という知らせが飛び込んできた。「バカ野郎……」そうつぶやいた金四郎の目に思わず涙が込み上げてきた。江戸の改革という大義名分のもと、次々と禁令を発して取り締まる老中・水野忠邦と鳥居燿蔵。一方、江戸の遊興を守ろうと立ち上がった町奉行・遠山金四郎。組織の論理と戦いつつ、己れの信念を貫き通した金四郎の実像。

言わずと知れた「遠山の金さん」に関して、当方が好きな作家である童門冬二氏が記載しているのです。ブックオフを散策していたら目に入ったので勿論、購入しました。こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「どんなに意に染まないことがあろうと、直ぐに手をつけるな。しばらくはじっとしておれ」老中水野忠邦の言葉、p18。

「(上役や同僚たちは)、たとえ仕事がなくとも仕事をしているふりをしている役人が好ましい.のである」記述、p91。

「問題の本質と真っ向から向き合わないということだろう。本質を据え置いたまま、他の面に問題を逸らしてしまう。そして、相手があれよあれよと思っている間に、片付けてしまうのだ」金四郎の父を評して、p99。

「罰を受ける武士にはやはり共通した性格があった。・酒癖が悪いこと。・口数が多いこと。・常に不平不満が多いこと。・上司や上層部の批判ばかりしていること。・部下からの人望がないこと。・幕府(組織)が問題としている人物と親しいこと」記述、p111。

「自分の思うようにならないからといって、すぐさま人事異動を考えるようでは駄目だ。自分の意に沿わない人間、自分の行動を批判する人間などを全部抱えながら、改革を推し進めていくところに老中首座としての器量があるのではないか」将軍家慶の考え、p153。

「なんでも言ってくれ。特に耳の痛い意見を歓迎する。と、いまでも口にするトップ層がいるが、これはウソだ。部下が本気になってそんなことを言えば、必ず飛ばされる」記述、p275。

こちらの本にも素敵な言葉がありました。でも、著者は何の目的があってこちらの書籍を書いたのでしょうか?ドラマで見る遠山金四郎という虚像に対して、実像に近い金四郎を記載したかったのでしょうか。人気者には虚像が付いて回るようです。

 

2019年10月13日 (日)

がばいばあちゃんスペシャルかあちゃんに会いたい

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今回は、こちらの本を選択しています。島田洋七氏の「がばいばあちゃんスペシャルかあちゃんに会いたい」です。シリーズ第4弾となるようです。アマゾンでは以下のように紹介されています。

がばいばあちゃんの血をひく、すごいかあちゃんがいた! 
「ひとつ芸を身につけておけば、何があっても身を助けるばい!」ばあちゃんの言葉に従い、3歳の時から三味線、踊りといった芸事を始めたかあちゃんは、7歳で満州に慰問に行き、兵隊さんたちに大人気。女学生の時じいちゃんを亡くし、生活が苦しくなるとすぐ学校をやめて中華料理店で働き出し、歌と踊りの芸能部を作って活躍。とうちゃんを原爆症で亡くしたあとは、女手ひとつで子供たちを育てあげ、「どんなときも楽しく生きる」ばあちゃんの心を受け継いだかあちゃん。そんなかあちゃんと洋七との母と子の愛情を、涙と笑いと感動でつづる、「がばいばあちゃん」シリーズ第4弾!

 

こちらの本でも気になって付箋をつけた箇所を抜粋してみましょう。

「俺が考えるに、強さというのは明るさじゃないだろうか」記述、p6。

「人はまず、仕事しろ。仕事さえすれば、米、みそ、しょうゆ、友だち、信頼がついてくる」ばあちゃんの言葉、p9。

 

以下はかあちゃんの手紙から

「厳しい言葉の中にも、優しさをみつけろ。優しい言葉の中にも、厳しさがあることに気づけ」

「苦しいと思ったら、人に親切にすること。いつかは全部、自分に戻ってくるから」

「苦労は幸せになるための準備運動だから、しっかりやれ」

「人に頑張れと言わなくとも、自分が頑張れば、周りも自然と頑張ってついてくる」

「みんな誰かに嫌われているから大丈夫。愛する夫も、愛する妻も、誰かに嫌われているから、気にせず自然に生きていけ」

 

こちらの本は、上記したように、あとがきにある母ちゃんの手紙からの言葉が最も印象に残るのでした。

 

2019年10月 6日 (日)

OUT---下巻

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今回も、前回に引き続き桐野夏生氏の「OUT---下巻」を選択しています。本の帯には以下のように紹介されています。

主婦ら4人の結束は、友情からだけではなく、負の力によるものだった。その結びつきは容易に解け、バランスを欠いていく。しかし動き出した歯車は止まることなく、ついに第二の死体解体を請け負うはめになる。彼女たちはこの現実にどう折り合いをつけるのか。
大きな話題を呼んだクライム・ノベルの金字塔。

うーん、アマゾンの書評の箇所にも指摘があるように、結末が頂けません。こちらの著者の情景描写、心理描写等、文章力はかなりなものだと思います。しかし、やはりこの小説の終わり方が通常の人間では理解困難でしょう。佐竹、雅子の心理状態も理解不可能です。当方が、著者の領域にまで達していなかからでしょうか?

こちらの本で唯一納得できたのは、解説に記載されることです。「特別に上昇への志向が芽生えるきっかけでもなければ、他の階級の人間と親しく交わることもなく、流れのままに生きていくのが一般的な人間なので、---(後略)」解説、p337。

こちらの表題である「OUT」は登場人物がアウトという意味のようです。でも、小説の結末がアウトかな。

文章力が凄いので、違う顛末にして欲しかった。同氏の違う本を既に購入してしまいましたが。

2019年9月29日 (日)

OUT---上巻

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今回は、こちらの本を選択しています。桐野夏生氏の「OUT---上巻」です。本の帯には以下のように紹介されています。

深夜の弁当工場で働く主婦たちは。それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから抜け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へ導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点!

こちらの本は、推理小説ですので、有益な言葉は少ないです。今回、唯一、付箋を貼付した箇所を抜粋してみます。

「誰も信用しなくって生きていくなんて、そんなことはできないよ。だって、それは自分を信用してないってことじゃないか」クラブ中国人マネージャーの言葉、p363。

こちらの本は、怖いです。バラバラ殺人事件が発生するのです。ですから、この本を読書する前にはそれなりの準備をしていました。がばい婆ちゃんシリーズを読書していたのは、この本を読むための準備だったのです。

こちらの本も平成という時代を描いた小説として紹介されていた新聞記事から知り、古本屋さんで入手しました。こちらの桐野夏生氏のことは、全く知りませんでしたが、文章の記述は引き込まれるものがあります。同氏は、1999年、「柔らかな頬」で第121回直木賞を受賞された実力者のようです。怖い記述のあった上巻は読了ですので、下巻の展開に期待します。なかなか、良く出来ている推理小説です。

2019年9月21日 (土)

幸せは褒められた数・愛された量

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今回は、こちらの本を選択しています。武田鉄矢氏の「幸せは褒められた数・愛される量」です。古本屋さんを散策している際に偶然、発見しました。武田鉄矢さんのファンなので購入した次第です。アマゾンでは、以下のように紹介されています。

人の心に金の鉱脈をつくる褒め言葉、日常の生活のなかにかいま見える小さな愛の瞬間……。友達のこと、両親のこと、ふたりの娘のことなどなど。武田鉄矢が日ごろの生活を通して語るホットな人生、愛情エッセイ。

さて、こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「人間は、一生懸命やっている人間がいちばんカッコいいし、美しい」山田洋次監督の言葉,p11。

「青春時代にいくつ褒められたかで、人間の人生は決定するような気がする」山田洋次監督の言葉,p56。

「褒められた人の心のなかには、金の鉱脈ができるんだよ。自身とやる気という金の鉱脈が」記述, p59。

「他人に自分をわかってもらうことも大切だけど、自分で自分自身のことをわかるほうがもっと大切なんだ」記述,p77。

「明るさは人を魅きつける」司馬遼太郎の言葉, p78。

「自分の選んだ職業、職場に不満を持つことも多いと思う。でもね、働いているかいぎりは笑って仕事をしたほうが楽しいと思うんだ」武田鉄矢の言葉, p157。

「大きな目標を持って、人よりも遠くへ跳びたい人は、あせたりしちゃいけない。長い助走期間があったこそ、遠くへ跳べるんだ」記述、p165。

「子供を幸福にしたいなら、まず親の自分が幸福になることだ。不幸な親のもとで、幸福な子供は育たない」記述, p167。

「オレの持論は、”仕事には全力をつくせ”だからね」記述, p195。

「神様っていろいろな手抜きをするけれど、ひとりの人間に必ず1か所は、長所を授けてくれるものだと思うんだ」記述, p208。

 

巻末に武田鉄矢氏の御母堂イクさんの文章が掲載されています。母親としての愛情をひしひしと感じられる文章となっています。こちらの本は昭和58年(1983年)に発刊されたようです。今から36年前となります。当方もその頃は大学生でした。

2019年9月15日 (日)

がばいばあちゃんの幸せのトランク

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今回は、こちらの本を選択しています。島田洋七氏の「がばいばあちゃんの幸せのトランク」です。本の帯には、以下のように紹介されています。

「結婚は、ふたりでひとつのトランクを引いてくようなもの。ひとりじゃ重くて運ばれん」駆け落ち、貧乏漫才修業、東京進出、栄光と挫折―。どんなときも、ばあちゃんに励まされながら、律子夫人と歩んできた昭広の、爆笑と涙と感動の半生記。

さて、こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「結婚はね、ひとつのトランクをふたりで引っ張っていくようなもの。その中に、幸せとか、苦労とか、いっぱい入っているの。絶対、最後まで二人で運ばんといかんよ。ひとりが手を離したら、重くて運ばれん」ばあちゃんの言葉、p49。

「和弘(島田洋七)を佐賀に預けている間、お前のかあちゃんは、お前よりももっとつらかったと思います。だから、自分の親を責めてはダメですよ」ばあちゃんの手紙追伸、p175。

「おじいちゃんは、牛を飼いジャガイモを育てるのが大好きで、いつもニコニコしています。ニコニコしているおじいちゃんを見ていたら、私も農場が大好きになりました。あなたもワイフがいるんなら、あなたの仕事を愛しなさい。仕事をしているあなたを、ワイフもきっと愛してくれます」アイダホの牧場のおばあちゃんの言葉、p269。

 

こちらの本では、島田洋七氏の19歳頃から漫才ブーム後の同氏の休養期間までを著した半生記となります。著者は、本人の性格にも依るのでしょうが、非常に恵まれた人間関係の中で生活していたようです。「本当の幸福とは何か」ということを考えさせられてしまう内容となっています。こちらは、シリーズ第3巻となるようですが、第2巻が二番煎じ的な内容に比し、良くできたものとなっています。

2019年9月 8日 (日)

がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい

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今回は、こちらの本を選択しています。島田洋七氏の「がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい」です。本の帯には以下のように紹介さrています。

「生きていることが面白い。なりふりかまうより、工夫してみろ」昭和三十年代、食べるものにも事欠く超貧乏生活を楽しみながら、笑顔で孫を育て、大反響を呼んだがばい(すごい)ばあちゃん、再び! 毎日が楽になる、ばあちゃんのがばい人生観。

実は、順番としてはこちらの本ではなく、殺人のある推理小説を読書する予定でした。でも、その推理小説を読む前に明るい気持ちになろうとして、こちらの本を選択したのです。こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「人間、自分のことがいちばん分からない。ひとのことはよく分かる。自分では自分のいいことろしか見えていないものだ」記述、p100。

「世間に見栄をはるから死ぬ(自殺する)。うちはうちでよか」婆ちゃんの言葉、p152。

「死ぬまで夢を持て。叶わなくても、しょせんは夢だから」婆ちゃんの言葉、p177。

「人生は、思うとおりになんていかない。失敗して当たり前なのだから」記述、p179。

「花屋の花は肥料をやったり、人の手が加わっているから大きくて当たり前。小さくても一生懸命、自分の力で咲いているのが一番きれい」記述、p188。

 

こちらでも素敵な言葉、教訓となる言葉がありました。でも、やはりシリーズ初めての本である「佐賀のがばいばあちゃん」の二番煎じ感は否めません。

 

2019年8月31日 (土)

功名が辻---第4巻

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前回に引き続き、今回も司馬遼太郎氏の「功名が辻---第4巻」を選択しています。本のカバーには以下のように紹介されています。

関ケ原決戦―徳川方についた伊右衛門は、この華々しい戦でも前線へ投入されたわけではない。勝ち負けさえわからぬほど遠くにあって銃声と馬蹄の轟きを聞いていた。しかし、戦後の行賞ではなんと土佐二十四万石が…。そこには長曽我部の旧臣たちの烈しい抵抗が燃えさかっていた。戦国痛快物語完結篇。

さて、こちらの本でも気になって付箋を貼付した箇所を抜粋してみましょう。

「古来、焦る戦に運はつかぬと申しまする。待つうちに善き運も巡って参りましょう」乾彦作の言葉、p90。

「経験が多いということも、しょせんは否定的な意見を豊富にいえるというだけのことで、だからどうしようという案を思いつくに至らぬ」記述、p101。

「豪傑、軍略家といわれた連中は、ほとんどが早死するか、さもなければ自分の器量才能を誇り、増上慢を生じ、人と衝突して世間の表から消えた」記述、p141。

「男が自分の技能に自信を持ったときの美しさというのは格別なものだが、自らの位階に自信をもった場合は、鼻もちならなくなる」記述、p174。

「気根を揮いたたせばならぬ相手があってはじめて、人はいきいきと生きられるのですから」千代の言葉、p228。

「一代できずいた身代は、一代かぎりでほろぼせばよいのに、晩年になればいよいよそれを永世にのこそうという気持ちがつよく動くようであった」記述、p300。

 

こちらの本にも、素敵な言葉、教訓となる言葉が多数、収められているのでした。

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